<ばね指の症状>
ばね指の主な原因は指を酷使すること
主な症状は、以下の5つがあげられます。
●指の曲げ伸ばしに引っかかりがある(スムーズに曲げ伸ばしできない)
●曲げようとするとカクンとした衝撃がある
●伸ばそうとするとばねが弾けたように勢いよく伸びる
●指の付け根部分に腫れや痛みがある
●指が一定の角度で曲がったまま伸びない
指を曲げ伸ばしする際に引っかかりを感じたり、ばねが弾けるように急に動くような「ばね現象」が出現したりします。症状がすすむと指を自力で動かせなくなり、もう片方の手で動かさなければならなくなります。痛みや腫れが出現することもあり、ひどい場合は関節が固くなり拘縮(こうしゅく)がみられることもあります。放置しておくと症状が悪化するため、適切な治療を早めに受けることをおすすめします。
<初期段階・初期症状>
●指の跳ね返りが微弱
●指を動かすときのみ痛みを発症
●親指の付け根などに違和感
※日常生活レベルでは支障をきたさない段階です
<中期・末期段階の症状>
●曲げた指が戻りづらい
●指の跳ね返り症状を発症
●指の屈伸が困難
●痛みがやや強い
※日常生活にも徐々に支障をきたし始めます
<末期段階>
●指の屈伸が全くできない
●自力での指の運動ができない
●無理に動かすと激痛が走る
※日常生活にかなりの支障を及ぼす状況です。
発症しやすい部位
男性にも女性にも起こりますが、傾向としては妊娠中や産後、更年期を迎えた女性に発症しやすいといわれています。痛みは指の付け根(MP関節)に、拘縮は指の第2関節(PIP関節)に起こることが多いとされています。腱鞘との摩擦が強くなったことで炎症が起こるためです。
<ばね指の予防法>
日常生活の中で手指を酷使しないことを意識する事が大切です。仕事でどうしても指を過度に使用しなければならない場合は、こまめに休憩を取り入れたり、テーピングやサポーターで固定をしたり、指を酷使した後に冷やすことで炎症を抑えることができ、予防につながりますよ。
ばね指を引き起こしやすいのは、指の付け根部分の腱鞘です。付け根部分の関節周囲に熱っぽさや違和感が出たら、手を休め、関節を冷やすようにしましょう。
手を握ったり開いたりするストレッチを繰り返したり、お湯につけることで血流を改善することができるため、ばね指を予防または改善できる可能性があります。
筋肉の伸張性が乏しく、強い緊張状態になっていると摩擦を引き起こしやすい状態となります。緊張を和らげるために各指や手首をゆっくり反らし、20秒間ストレッチを行いましょう。