節分の節は季節の節。
“季節” を “分” けるの意から、季節の区切りを意味するそうです。
春夏秋冬のそれぞれの季節に4つの区切りが存在します。
昔は、立春・立夏・立秋・立冬の季節の始まりの日の前日を節分と言っていたのが、現在は冬から春になる立春の前日の2月3日だけが節分として残ったということです。
〈節分に鬼がなぜ登場するのか〉
節分は邪気を追い払う日と言われています。
この「邪気」が「鬼」のようです。
昔から恐ろしいこと、人知を超えたことは鬼の仕業と考えられていました。「鬼=いろいろな悪いことの象徴」
ということから、
「鬼を追い払う=邪気を追い払う」となり、家内安全・無病息災を祈ることにもつながっていったようです。
〈あなたの心に住む鬼の色は何色ですか〉
・赤鬼 豆をぶつけることで自分の中にある悪い心が取り除かれます。
欲深い/「もっと欲しい、もっともっと欲しい」
五蓋の『貪欲(どんよく)』
欲望(物欲、色情など)・渇望
人間のすべての悪い心の象徴。
・青鬼 人間の価値は徳を積むことであり、貧相な自分に豆をぶつけ福相、福徳を願います。
怒りやすい/「ムカつく、腹立つ、イラッとする」
五蓋の『瞋恚(しんに)』
悪意・憎しみ・怒り
・緑鬼 健康に保つことを自分に言い聞かせながら豆をぶつけます。
ダラダラ怠け者/「だるい、やる気しない」
五蓋の『惛沈睡眠(こんちんすいみん)』
不摂生・倦怠・眠気・不健康・怠惰・過食(勤勉ではない)
・黒鬼 体を健康に保つことを自分に言い聞かせながら豆をぶつけます
疑い深い/「本当は違う?騙されてる?」
五蓋の『疑(ぎ)』
愚痴・疑いの心 ※疑心暗鬼という言葉はここから。
・黄鬼 公平なる判断がいつもできる心を願い豆をぶつけます。
過去に囚われ進めない/「あんなことさえなければ」
五蓋の『掉挙悪作(じょうこおさ)』
心の浮動(心がいつも波立っている)・後悔・甘え
・我執(がしゅう:我を通すこと)